勉強は才能がないと無理だと思っていませんか。それでも、大学受験で合格したいと願う人も多いはずです。この記事では勉強の才能があるかないかや、それが大学受験にどう関係するのか、勉強の才能がない人におすすめの勉強方法などを解説します。勉強の才能がないと感じている人が最初にするべきことが何なのか、是非知っておいて下さい。
1.勉強に才能は必要か?
勉強に才能が必要かどうかと聞かれたら、勉強の才能というのは実際あると答えざるを得ません。目にしたものをすぐに覚えてしまうような驚異的な記憶力や、一度聞いただけで物事を深く理解できるような洞察力を持つ人は、天才と呼ばれる人たちです。こうした人たちは、勉強に才能を持っていると言えるでしょう。
とはいえ、才能だけでほとんど努力しなくても成績が良い人と、特別な才能はないけれど努力して成績が良い人との区別はできるでしょうか。他人から見れば同じように見えてしまって、判断が難しい場合がほとんどです。努力しているのにそれを隠す人もいますし、謙遜されると本当のところがわからなくなります。勉強しなくても成績が良いという才能を持つ人は、ごくわずかです。勉強に才能があると言われている人のほとんどは、実はこっそり努力しているのです。
2.勉強の才能がなくても大学には入れる
勉強に才能がないと思っている人でも、大学に入ることはできます。大学に入るためには、勉強に才能があるごく少数の人と争う必要はありません。合格ラインを1点でもクリアすれば大学に入れるのです。例えば、合格者が300人だとしましょう。天才と呼ばれるような人は、せいぜい10人程度でしょう。たとえ天才が100人もいたとしても、残りの200人の枠に入ればいいのです。勉強に才能がある人がいるかどうかは、自分が大学に入れるかどうかとは関係ありません。
正しい方法で勉強を続ければ、結果は必ず出ます。実際、毎年逆転合格する人がたくさんいます。逆転合格とは、受験前の成績や偏差値から見て受かる可能性が低い人が志望校に合格することです。今の成績や偏差値だけで判断して、最初から諦めないでください。
3.大学に入るためには努力が才能よりも大事
大学に入るためには、努力が才能よりも大事です。大学に入るための勉強では、1回テキストを読むだけで内容を完璧に覚える必要はないのです。もちろんすぐに覚えられると便利ですが、それができなくても何回も何回も読み返して覚えればいいのです。そして、読み返して覚える時間は、受験勉強なら確保できるはずです。努力しても報われないという人は、勉強方法に問題があるかもしれません。努力を結果につなげるためには、正しい努力の方法を実践する必要があります。
4.勉強に効率を求める人は成績がよい
ほとんど勉強しなくても成績がよい天才たちは、本当に勉強をしていない可能性があります。でも、天才じゃないけど成績がよい人たちは、効率のいい勉強方法をしていることが多いのです。効率よく勉強すると、短い時間で大きな効果が出るので、見た目には勉強の才能があって努力しなくてもいいように見えるかもしれません。実際には、正しい努力の方法を知っているので、試験で確実に点数が取れるように準備しています。では、試験で点数が取れるように準備するとは、どういうことなのでしょうか。
効率のよい学習方法を身に付けている人は、3つのことをしています。まず、現実的な勉強計画を立てます。勉強計画を立てることに慣れていない人は、無理な目標を設定してしまうことが多いです。次に、自分にとってベストな暗記法を見つけます。暗記が苦手な人は、暗記法にも苦手意識を持ってしまうことがあります。しかし、暗記法は自分で工夫すれば覚えやすくなります。最後に、点数につながる問題演習を繰り返します。
5.勉強が得意ではない人が効率よく学ぶための方法
勉強が得意ではない人は、どんな方法で学べばいいのでしょうか。効率よく学ぶための方法についてご紹介します。
5-1.なぜ行動するのかをはっきりさせる
効率よく学ぶためには、なぜ行動するのかをはっきりさせることが重要です。目標に近づくために、必要な行動と不必要な行動とを見極め、どれが優先すべき行動なのかを明確にしていくことが学習の効率を高めることになります。そのためには、勉強する内容や行動について、この勉強や行動は目標達成にどう役立つだろうかと考える習慣を身につけることが大切です。
具体的な例を見てみましょう。1つ目に、キレイなノートを作るために時間を費やすことは本当に必要でしょうか。授業内容を理解することが目的ならば、キレイなノートを作るために時間を費やすことはあまり必要ではありません。授業のポイントをメモするくらいで十分でしょう。
2つ目に、模試はどうすればいいのでしょうか。模試は、自分の偏差値や志望校の合格率などを知るための指標になります。でも、模試でいい点が取れたからといって合格が保証されるわけではないし、逆に悪い点を取ったからといって合格が無理だというわけでもありません。模試の意味は、自分の今のレベルを確かめることです。特に、間違った問題は理解が不十分なところだとわかります。ちゃんと復習すれば、志望校合格に近づけるでしょう。間違った問題を復習しないで終わらせるならば、模試を受ける意味はないでしょう。
3つ目に、分からない問題は自分で考え続けるべきかどうかです。自分で考え続けることで、忍耐力や体力は鍛えられるかもしれません。しかし、学力を上げるためには必要なことではありません。受験勉強は時間が限られていますから、そこに時間を使うべきではありません。受験本番までに学力を上げるために、分からない問題は先生に質問したほうが効率的です。
5-2.休憩を上手にとる
集中力がなくなっているのに、勉強を継続することは効率が悪いです。脳が疲れると集中力がなくなって、勉強しても覚えられません。学力を上げるためには、休憩を上手にとることがおすすめです。休憩の仕方の例をご紹介します。最初に、集中力がなくなってきたら丸付けをします。集中できる間は問題を解き続けて、疲れてきたら丸付けに切り替えます。気分を変えるために、勉強する科目や分野を変えることもおすすめです。
また、甘いものや眠気をさますものを食べることも効果的です。脳は糖分で動くと言われています。勉強を続けると脳が疲れてしまうので、甘いものを食べるといいです。飴やガムは手を使わなくても食べられますから、勉強しながら脳にちょっとした休憩をあげられるのでおすすめです。勉強の間の休憩で気をつけたいことは、休憩する時間を前もって決めて休憩し、決めた休憩時間は絶対に守ることです。SNSやスマホゲームなどは、休憩時間が長くなってしまうことがよくあるので、勉強の間の休憩には向いていません。
5-3.見る勉強へと移行する
特に暗記が必要なものは、書かないと覚えられないと思っている人が多いです。確かに、書いたり声に出したりすると覚えやすくなりますが、暗記するものすべてにそれをすると時間が無駄になってしまいます。どうしても覚えられない部分だけ書いて記憶するなど、書くという行為をできるだけ減らすことで、効率的に勉強できます。
数学や化学などでは、問題を読むだけで答えを導き出すには、内容や定理を理解していなければなりません。内容や定理を理解していれば、数値が違っても対処できるようになります。問題を見てどの定理を使うか考える練習などは、書く必要はありません。問題を見て考える勉強は、移動時間などの隙間時間でもできます。
5-4.最後までやり遂げることを優先する
勉強を計画通りに進めるには、すべての項目を完璧にする必要はないです。完璧にすることにこだわっていると、受験までに全体をカバーできなくなるかもしれません。完璧にすることよりも、まずは最後までやることを優先するべきです。分からないものや覚えられないものに引っかからず、とにかく一回最後までやり遂げることが重要です。最後までやり遂げると、自分でもできると思えるようになってモチベーションが上がります。全体をカバーすると、自分の弱点や重要なところがわかってくるでしょう。途中で詰まったところはメモしておくなどすると、復習するときに便利です。
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